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ゴリ旅 酒好きのアラサーが自転車で日本を旅します。2019/04/22福岡発反時計回り

【旅151日目(前編)】紀伊半島の霊場と参詣道。快晴で気持ちの良いライド!

9/19(木) 快晴

 

おはようございます。

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道の駅でテント張らせてもらっていました。やっぱりテントがあると虫を気にしなくていいから快適だな~!今日は色々と見所が沢山あるので早めに準備して、最近ハマっているうどんに麺つゆ、ツナ缶を入れたものを食べて出発!それでは元気にいってみよー୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭

 

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快晴!!

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それでいて温度はあまり高くなく、気持ちよく漕いで行けます。

 

紀伊半島は山岳地帯です。

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今でこそ舗装された道路があって自転車は快適に通行できますが、昔は石畳の峠道を歩いていたそうです。"蟻の熊野詣で" という言葉もあったほど、列をなして参拝していたとか。凄いです。

 

少し小高いところに来ます。

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手前の煙突は停止した火力発電所の設備。一番奥にはやや霞んで大台ケ原の山々を望みます。紀伊半島の誇る名山で、日本100名山にも選ばれている山々・・・。いつかは登ってみたいです!

 

三重県立熊野古道センター

9時の開館目指して8時40分到着、既に開いていたので入れて頂きます。

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建物はヒノキ造りでとても御洒落です。

まずは世界遺産のことを勉強しておこうと思い、訪問しました。

 

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世界遺産の賞状も展示されています。

紀伊山地の霊場と参詣道として2004年に世界遺産へ登録されました。紀伊山地は神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられていました。また、仏教も深い森林に覆われたこれらの山々を "浄土" に見立て、仏が持つような能力を習得するための修行の場としました。その結果、起源や内容を異にする "熊野三山" "高野山" "吉野・大峯" の三つの霊場とそこに至る参詣道が生まれました。

 

今回の旅で見ようと思っている熊野三山那智と速玉大社。本宮は少し内陸にあり過ぎるのでパスする予定)は紀伊半島南東部に位置し遠いため、参詣者それぞれの出発地に応じて大きく分けて三つの経路が開かれました。第一の経路は紀伊半島西岸を進むもので、途中で山中を進む "中辺路" と、海岸沿いに進む "大辺路" の二本に分岐します。第二の経路は紀伊半島の東岸を歩む道で、 "伊勢路" 、今通ってきている道と並行して走っている道です。第三の経路は高野山熊野三山を結ぶ道で "小辺路" と言います。

 

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世界遺産紹介の映像。最近このような立体的な映像が増えてきましたね。とても分かりやすい!

 

八咫烏

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熊野権現の1柱である家津美御子大神(素盞鳴尊のお仕えです。日本を統一した神武天皇を、大和の橿原まで先導したという言い伝えから、導きの神と言われています。八咫烏は太陽の化身で三本の足があり、それぞれ天・地・人を表します。天とは天神地祇、すなわち神様のことです。地とは大地のことで我々の住む自然環境を指します。つまり太陽の下に神様と自然と人が血を分けた兄弟であるということを示しています。

 

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紀伊半島、参拝の様子を描いた地図。

 

熊野古道を歩く昔の人々。

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山賊や野犬、当時はいたニホンオオカミに襲われることもあり、命がけだったと言います。

 

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修験者の衣装。

 

紀伊半島は日本の中でも降水量がズバ抜けて多い地域です。

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左から網走、日本平均(1600mm)、尾鷲(4000mm)です。雨の日が多いわけではなく、一度に降る量が多いので参詣道が流されてしまうことが多々あったとのこと。それで石畳となっているそうです。

 

世界遺産は三重、奈良、和歌山の三県に跨った広大な敷地にあります。三重県の施設なのでやや偏りはありましたが、とても興味深かったです。そして館の方々がとても優しくて、色々と教えてくださいました。ありがとうございます!

 

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勉強したことを感じながら道を進みます。

尾鷲(おわせ)からはひたすら登り!斜度はそれほどでもないですが、ダラダラと続きます。

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矢ノ川(やのこ)峠に到着。

あれ、峠って越えたら下りじゃなかったでしたっけ・・・。ここからもさらに登ります。笑

 

来た道を振り返って。

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山間に無理矢理作った道。電源を入れたら "落石通行止め" と光る掲示が何か所かありました。横の防護ネットには2mを超える落石が引っ掛かっていたりして、なかなかの恐怖です。( ´•д•`; )

 

矢ノ川トンネルに到着。

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ここからようやく下りに入ります。それにしても2km越えのトンネル、本州に戻ってからは初めてかな?久しぶりです。

 

深い山の中を走っていきます。

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この中を昔の人も列をなして歩いていたのか・・・。

 

そして長いトンネル2つ目。

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やるなぁ紀伊半島

迂回する高速道路が無料区間であるので、国道42号線を通る車はあまりおらず、それほど恐怖を感じずクリアできます。(*´з`)

 

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熊野市に突入!

 

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今日は海がとても綺麗だ。(*´▽`*)

 

 

鬼ヶ城

山をガッツリ一つ越えて到着です。

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桓武天皇の頃(737-806)、この地を荒らしまわり鬼と恐れられた海賊多娥丸(たがまる)を、天皇の命を受けた坂上田村麻呂が征伐しました。その伝説から鬼の岩屋と言われていましたが、いつしか鬼ヶ城と呼ばれるようになりました。

 

魔見ヶ島(まみるがしま、マブリカ)

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坂上田村麻呂鬼ヶ城の鬼の征伐を命じられた際、沖合の魔見ヶ島に童子が現れ舞い唄い、鬼が油断して岩戸を開く一瞬に神通の矢を放ち、仕留めたそうです。

 

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どことなエヴァの横顔に似ている岩。笑

 

千畳敷

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隆起と風化と波の浸食によって生じた自然の芸術で、熊野灘に面して延々1Km続く、国の名勝・天然記念物です。

 

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今日は穏やかな方?それでも波は荒く、風も強く感じました。

 

奥の木戸まできました。

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ここから先は落石の為通行止めみたい・・・。残念です。

 

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この先はこんな感じでした。行ってみたかったな~・・・。

 

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再び自転車を漕いで。

獅子巌

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鬼ヶ城と同じ理屈で出来たらしい。良い感じに撮れて満足です。笑

 

花の窟神社(はなのいわやじんじゃ)

有名な古い神社があるので参拝します。

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こちらも世界遺産の1つです。

 

この神社には本殿や拝殿のない、珍しい神社です。

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神々の母である伊弉冊尊(いざなみのみこと)伊弉諾尊(いざまぎのみこと)と共に天津神に国造りを命じられ、大八島国(日本の国土)と大事忍男神ら35の神々を生みますが、火神・軻遇突智尊(かぐつちのみこと)を産む際に火傷を負い、それがもとで亡くなります。花の窟神社へ葬られたとされています。

主祭神はもちろん伊弉冊尊です。花の窟神社は日本書紀にも記されている、日本最古の神社と言われています。

 

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神体である巨岩の麓に "ほと穴" という高さ6mほどの窪みがある岩陰が伊弉冊尊の葬地であるとされます。

 

お縄かけ神事の紹介。

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神様に見立てた7本の縄を束ね、7人がかりで結わい作っているんですね。(*´▽`*)

 

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反対側には小さいですが、軻遇突智もお祀りされていました。

 

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再び国道42号線を走り出します。

七里御浜(しちりみはま)

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熊野市から紀宝町に至る約22Km続く日本で一番長い砂礫海岸です。本当に天気がよくてとても綺麗!

紀伊半島はキツイと聞いていましたが、とても綺麗で気持ちよく走れます。自転車が楽しいのは久しぶり!やっぱり天気って大事だな~!

 

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神社を沢山参拝していたら長くなってしまいました。( ᷇࿀ ᷆ )

前後編に分けようと思います。後編は熊野速玉大社や神蔵神社へ行き、知る人ぞ知る人気の和菓子を頂きます。

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