一歩前へ

ゴリ旅 酒好きのアラサーが自転車で日本を旅します。2019/04/22福岡発反時計回り

【旅42日目】残雪期 鳥海山(出羽富士)へ挑む

6/2(日) 快晴

 

おはようございます。

立山荘にて4時過ぎに起きました。

外に出ると寒い・・・が、風弱い!快晴!勝利!!( ゚Д゚)

鳥海山へ登るぞーー!今日も元気にやっていこー୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧

 

出羽富士 鳥海山

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快晴!朝日に輝く鳥海山

鳥海山は東北第一の高さを誇り、古くから名峰と崇められてきました。

山形県鶴岡市に入って遠くから見た鳥海山も綺麗でしたが、近くでみるともっと雄大で迫力があります。

 

予定通り5時に出発します。

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本日の予定です。象潟口(きさがたぐち)から入り、行きは千蛇谷を通り鳥海山最高峰の新山へ、その後七高山を経て、風が強くなければ外輪コースを通って戻る予定としています。

このコースは標準タイムが往復で8時間と、なかなか長丁場となることが予想されるので、安全の為、また高校生とかぶらないようにする為にこの時間に出発することとしました。本当は雪が少し溶けた方が歩きやすいんですが、登った後行きたいお店もありましたし。笑

 

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最初は軽いアップがてら、舗装道路から入って行きます。

この日は秋田県山岳部の高校総体鳥海山である為、朝早くから顧問の先生方がルート工作をされています。昨日鉾立山荘でご一緒した先生方と途中まで一緒に行くことになりました。慣れない雪山、初めての山でルートがやや不安な部分があったので非常に有難いです。

しかしずーずー弁、「んだべさ」とか初めて聞きましたが、やっぱり聞き返してしまいますね。( ´•д•`; )

 

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15分程度歩くと県境に到着です。再度山形県へ突入。お世話になります!

実は鳥海山の山頂は山形県にあるんです。この辺りの県境はなんか変な形をしているんですよね。秋田の人は「山形に取られた」と言っているそうです。真意はわかりません。(。-`ω´-)

 

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賽ノ河原を登っていきます。まだまだ雪たっぷり!朝早いので所々固く滑りますが、比較的登りやすいので一歩一歩確実に登っていきます。

 

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後方を1枚。大きく下り再び登ります。この辺りはピンクテープのポールが立っていてコースを間違えることはないと思うのですが、ガスると迷う方がいるとのこと。しっかりコースを覚えながら行きます。

 

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御浜へ到着します。やっぱり雪道は慣れないので、夏道が出てくると少し安心します。笑 ここには小屋もあり、シーズンは4000円、オフシーズンの今なら1000円で宿泊可能です。トイレもあるのでここで小休止、準備を再度整えます。

 

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稲倉岳(1554)を見下ろします。この山はやぶ漕ぎが酷いので、冬にしか登れないそうです。そして気づいたら雲も見下ろす高さまできました。

 

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御田ヶ原を通過します。距離で約半分です。だいぶ山頂が近く見えるようになってきました。

この日は長袖の上に防寒具替わりの雨具を着ていたのですが、それほど汗をかくことも寒くもなく快適に進んでいきます。

 

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七五三掛(しめかけ、1820m)へ到着します。

 

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ここから行きは千蛇谷(せんじゃたに)へルートを取るので一度標高を下げます。

地図では転落注意の絵が入っているのですが、5年ほど前に新ルートが構築されたので、まだ比較的安全に下りていくことができます。

 

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下りて行っているところです。雪もまだまだたっぷり、なかなかの急斜面なので滑り落ちないよう注意しながら行きます。そして落石がゴロゴロと転がっています。恐ろしい。( ´•д•`; )

右上に見えるのが外輪山ルートで、帰りはそちらを通る予定です。

 

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ごく一部ですが夏道も出ているので、利用しつつ登坂します。

頂上まであと少し!雪の部分を抜けたら急登が待っていました。

 

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山頂小屋のある御室(おむろ、2200m)へ到着!後ろに見えるのが新山です。黒々とした岩が積み重なり、猛々しい岩峰です。

 

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小屋の隣には鳥海山大物忌神社の本社があるのでご参拝します。

山開きは7月1日なのでもちろん社務所は閉まっています。

 

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登山と旅の安全を祈願します。

 

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大正時代の石碑もあります。本当に古くから信仰されてきたことが伺われます。

 

少し休憩をした後にいざ新山へ!

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荷物を小屋にデポして軍手を装着、身体全体を使って登っていきます。

 

そしてついに・・・

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登頂!!

緯度が高く雪山ということもあり、色々と初めてのことも多かったので今までの登山とはまた違った達成感、満足感を与えてもらいました。

ゆっくりペースで安全かつ慎重に行ったので3時間30分ほど。

 

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鳥海山は海から山頂までが16kmしか離れていない、珍しい山なんです。

海からどーーーん!地平線ではなく、水平線が雲の下に丸く見えます。

風も比較的穏やかで、絶好の登山日和。残雪や緑も入り混じって、ずっと見ていたくなる素敵な光景です!

 

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七高山側から見た新山。

一度新山裏の雪渓を下りてデポしていた荷物を確保、スノーブリッジは崩れそうだったので避けて横から七高山へ向かいます。

 

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七高山(2229m)山頂!

 

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矢島口、百宅口コース側はまだまだ雪がたっぷり!春スキーを楽しむ方もいました。

 

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山頂でたまたまこの記念碑に建設に携わった方とお会いしました。

この碑は東北大震災の時に復興を祈念し建立したそうです。5月20日、滑車やソリを用いてここまで引き上げたというから驚きです。

百名山を2周しているとんでもないおじいさんです。流石元気たっぷりでした!

一緒にお写真撮っていただくの忘れてしまった。( ;∀;)

 

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山頂付近は特に火山性の岩石ばかり見られ、現在も活火山ということを認識させられます。

 

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景色を十二分に楽しみ、名残惜しくも下山します。

ほぼ風もないので予定通りぐるーっと外輪を回りつつ景色を楽しみます。

 

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浮いているように見えるのは月山です!幻想的。

またいつか来るから!

 

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外輪コースは90%夏道が出ているのでスイスイ進めます。

地図では千蛇谷方向にガケマークが入っていたのでどんなもんかと思っていて所々登山道の崩落は見られましたが、歩くのに特段危険な部分はありませんでした。

 

ここからいくつかのピークを踏みます。

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行者岳(2159m)

以前はここから新山へ向かうコースがあったようですが、登山道の崩落で今は通行できません。

 

f:id:kakkunn1031:20190602181140j:plain伏拝岳( 2130m)

 

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少し下りてくるとトドマツが群生していました。

 

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歩いてきた道を振り返ります。だいぶ下りてきました。所々雪も残っています。

 

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文珠岳 (2009m)

ぶっ倒れていました。( ᷇࿀ ᷆ )

 

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イワヒバリの鳴き声があちこちから聞こえてきます。

 

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この見事な稜線を歩ける幸せ。本当に天候に恵まれどこで見ても絶景です。

 

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八丁坂からみた旧噴火口にできた鳥海湖カルデラ湖で、夏は見事に澄み切った瑠璃色の湖が見られるそうですが、まだまだ雪たっぷりで湖の姿は見えません。

 

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賽ノ河原を下りていきます。

 

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鳥海山を振り返ります。雪解け水のおかげで白糸の滝も綺麗に見えました。

楽しい登山、そして無事に帰ってこれたことを感謝します。

 

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立山荘到着!下りは3時間ほど、あっと言う間でした。

結局、持って行ったストックは大活躍しました。だいぶ雪も緩んでいるのでアイゼンは出番なかったです。

スパッツの必要性を強く感じました。特に下りで靴の中に雪が入る入る・・・。暖かかったので我慢できなくはないのですが、その後の臭いの強烈さはやばかったです。笑

 

雪山は、段々歩くの慣れてきました。やはり初めての山でルートが見えないことに不安があったのですが、知っている山だとまっすぐ雪を突っ切ればいいからこの上なく楽チンです。笑 そして歩くのが新鮮なので楽しい!ただ、いつもと違う筋肉を使ったようで、やや自転車を漕ぐのがしんどかったです。いつも登山後は逆に気持ちいいいのですが。

 

登山荷物を再度日本一周仕様にパッキング・・・。これがなかなか面倒くさいんですよね。(´・ω・`)

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本当に素晴らしい登山でした!

鳥海ブルーライン秋田県側に下っていきます。登りはあんなに苦労したのに、下りはほんの30分、一瞬なんですよね。( ᷇࿀ ᷆ )

 

湯の台食堂

登山後に楽しみにしていたもの、それはこちら!

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立山荘で管理人さんやビジターセンターの方と話していたらギリギリになってしまいました。15時閉店のところ14時50分に駆け込む迷惑な客です。

福岡だと30分前にラストオーダーとかよくあるのですが、この辺りは閉店時間までに訪問できればOKスタイルが多いような気がします。ありがたい。見習ってほしいものです。笑

昨夜鉾立山荘に泊まっていた登山部の顧問の先生から教えてもらったラーメン屋です。そんなん絶対ハズレなわけないでしょ!というわけで訪問しました。

 

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肉そば(大) 1050円

醤油ベースのスープに中太ちぢれ麺の自家製麺、これがお店で切っているのかやや太さや長さにムラがあって、それが美味しいんです!チャーシューがこれでもかと盛り付けられています。その下に隠れるようにネギ、メンマ、ホウレンソウが乗っています。

今まで食べた醤油ラーメンの中で一番美味しく、文句なし★5個です!( ゚Д゚)ウマー

最高のラーメンでした。

 

・・・

 

その後鶴泉荘で温泉に浸かり、奈曽川河川公園キャンプ場へ。こちらも静かで凄くいい場所だと顧問の先生に教えて頂いたところです。

ただ、クマなどに気をつけろと・・・。

こちらの方に聞くと、クマはわりとよく見かけるそうです。面倒くさいから通報もしないとおっしゃいます。笑

対策法を聞くと、結構な確率で「どーも」と挨拶してそっとすると言われます。いや、ほんまか?笑

と、とりあえずキャンプ場には自分ひとりだし、遭遇しないことを祈りつつ、疲れもあるので早々におやすみなさい。( ´O` ) ~.。o。゚

明日は秋田の海岸線を北上する予定です。

 

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<データ>

出発地 鉾立山荘 14:10

到着地 奈曽川河川公園キャンプ場 18:30

走行距離 22.59

総走行距離 2438.32

平均速度 19.6

最高速度 39.2

獲得標高 108

<支出>

朝食 うどん おにぎり

昼食 1050 湯の台食堂 肉そば(大)

夕食

入浴 200 鶴泉荘

宿泊 奈曽川河川公園キャンプ場

使用金額 1250