【旅202日目】屋久島縦走1日目 ~九州最高峰へ~
11/9(土) 快晴のちガス
おはようございます。朝3時半に起床、当然まだ真っ暗で眠たい・・・。(+o+) ですが気合で起きます!テントから出るとあれ、思ったほど寒くない。助かりました。
普段はかなり寝坊助ですけど楽しいことの時は頑張れます。笑 さて、今日は楽しみな屋久島縦走の1日目!それでは元気にいってみよー୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧
世界自然遺産 屋久島
屋久島は1993年、白神山地とともに日本で初めて世界自然遺産に登録されました。
出典:屋久島マルシェ
屋久島は周囲約130kmほど、ほぼ円形をしており日本で7番目に大きな島です。花崗岩(かこうがん)マグマが海底プレートを押し上げて隆起したてできたと言われています。樹齢が数千年にもなる屋久杉をはじめ、多くの固有種や絶滅のおそれのある動植物など稀有な生物相を有し、さらに海岸部から亜高山帯に及ぶ植生の垂直分布が見られます。
・類例を見ない自然美および美的要素をもつ優れた自然現象、あるいは地域を含むこと。
・陸上、淡水域、沿岸および海洋の生態系、動植物群集の進化や発展において、進行しつつある重要な生態学的・生物学的過程を代表する顕著な例であること。
以上の2項目が評価され、世界遺産登録に至りました。
屋久島の面積の21%(107.477k㎡ )が世界自然遺産に登録されていて、その部分を十二分に堪能していきたいと思います!
登山ルート
今回は行って帰ってのピストンじゃなくて縦走したので、歩いたルートをイメージしやすいように先に公開しちゃいます!
赤線が1日目、緑線が2日目。1日目は淀川(よどごう)登山口から入山して黒味岳、宮之浦岳、永田岳といった屋久島の中心にある山を歩き鹿之沢小屋で1泊します。2日目は縄文杉をはじめとする屋久杉と白谷雲水峡を堪能する欲張りルートです!楽しんでいきます。୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧
屋久杉縦走 1日目
朝4時24分に空港発のバスに乗ります。
ね、、、眠い。
淀川登山口まで早朝のバスが出ていないので(1日2便)、前日に入って近くの淀川小屋で1泊、2泊3日の山行にすることも考えたのですが、準備と天気の観点から早朝発にしました。
バスで屋久杉自然館まで向かいます。
バス内は徐々に人が増えて満席!朝暗いうちからみんな凄い!
屋久杉自然館は沢山の登山客で溢れていました。
ここからバスに乗り換えて荒川登山口に、縄文杉を見に行く人たちです。自分はタクシーをお願いしており、そこから淀川登山口に向かいます。
到着して協力金の2000円を支払い登山スタート!
ナイトハイクは楽しみだなぁ~!心配ないとは思うけど、今回はソロですし道迷いには十分気を付けます。
フラッシュを焚いたけど、夜の道はこんな感じ。
とにかく足元とピンクテープに集中していきます。でもあまりナイトハイクはすることないし、新鮮で楽しい!
少し歩いてみましたが、縦走路は整備されているので普通に注意して歩けば問題はなさそうです。
徐々に明るくなり、陽が差してきました。
この瞬間、太陽の光の偉大さを一番感じているのは自分かもしれない!凄い暖かくなるし、ホッとします。
淀川避難小屋に到着。
朝食として姉さんの作ってくれたおにぎりを頬張ります。美味しい!山で食べると本当になんでも美味しくなるから不思議。
さて、辺りもしっかり明るくなったのでここからスタートといった感じ。
屋久島は水が本当に豊富。どこが水面から分からないくらい透き通っています。
屋久島の山はだいぶ秋らしくなってきていていました。
登山道はかなり歩きやすいです。
花之江河(はなのえごう)へ到着。一気に視界が開けます。
これから向かう方向も天気が良さそう!色々と期待できそうです。
標高1630m。
標高約1600m、 "日本最南端の高層湿原" なんですって!高層湿原とは、泥炭(ピート)が蓄積して中央部が周囲より凸状に高くなり、雨水などで水が供給されている湿原のことで、尾瀬が有名です。こんな高いところに湿原があるのが驚きです。
特に冷えるのかな?
ササが凍っていました。
もう少し登ると黒味分かれの分岐点に到着します。
ここを曲がって黒味岳の方へ。荷物をデポして行きます。
ロープもあったりしてなかなかアグレッシブな感じ。
これぐらいならパパっと超えていきます。
樹林帯を抜けて屋久島の核心部が露わになってきました。
稜線を歩くのは本当に気持ちいい。大好きです!
分岐から30分ほどで黒味岳(1831)登頂!山頂は誰もおらず独り占め!
奥に見える山、左側が宮之浦岳、右側が永田岳です。
先ほどまで居た花之江河がわずかに見えます。
あそこだけ何故か湿地に。不思議です。
先はまだ長いので、適度に休憩して再び元来た道を進み縦走路へ戻ります。
今日は天気もよく気温も暑すぎず寒すぎず・・・サイコー!!
そんな中こんな素晴らしい稜線を歩いて行けるなんて。幸せいっぱい!
至る所で沢が形成されていて、水に困ることがないのが屋久島の特徴。
伊達に "1か月35日雨が降る島" と言われていないよな~。何処で飲んでも美味しいです。
翁岳・・・だったっけな?
縦走路の両サイドには投石岳や安房岳など、色々な岳を見ることができます。
栗生岳を越えていきます。
なんとなく山頂の岩が栗に似ている!笑
これから行く宮之浦岳。
天気も良く、victory roadを歩いていきます。
あっと言う間に宮之浦岳(1936)登頂!
日本百名山の100番目、そして九州最高峰です。
見渡す限りの山山山!
そしてその向こうには海。屋久島は島と言うより、山と言った方が良いのでは?と思うくらい。島には330もの岳があり、1000メートルを超す山々が46座(うち1500メートルを超す峰は20座、九州の高峰の上位7位までがこの島に集中している)、洋上のアルプスとも呼ばれています。
宮之浦岳の山頂から見る永田岳(1886)。
集落から見える岳を前岳、見えない奥深くにある岳を奥岳と呼びます。もちろん宮之浦岳、永田岳、黒味岳は奥岳に分類される神聖な山なのです(永田岳だけは永田町からのみ見える特殊な奥岳)。
白く見える斑点は全部花崗岩。緑の絨毯の中に神が空から落としたような、見事な配置です。
お気に入りの1枚。
凄くカッコイイ!!これから永田岳に行ってみます。
30分ほど下って焼け野三叉路(1784)へ。
縦走路を外れて永田岳へ向かいます。
大きな花崗岩が沢山、間近に感じることができます。花崗岩の中に四角い白い石が含まれていて、良い感じにグリップとなって滑ることはありません。花崗岩に含まれている正長岩と言われる結晶だそうです。
そして40分ほどで永田岳登頂!
宮之浦岳を振り返ってみるとガスがかかってます。
少し待つと晴れそうな感じだったので、待ってみます。
すると予想通りすぐに晴れてきました。
完璧な山容。急峻な山が多い屋久島の中心でこれほど広々と裾野を広げているとは・・・。
永田岳から見る宮之浦岳が一番美しいと思います。相思相愛な山なんだな~なんて思ったり。
遠く海沿いに集落が見えます。
永田町。島で唯一奥岳が見える特別な集落です。今日は向こうからもこっちが見えているんだろうな~!
永田岳の山頂でゆったりと景色を見ていましたが、徐々にガスがかかってきたので進みます。
周りの風景を楽しみながら。
ローソク岩
40分程で鹿之沢小屋へ到着。
石造りのなかなか古い小屋です。
屋久島縦走の時は新高塚小屋まで行ってしまうことが多いのですが、一人静かにまったりしたかったことや永田岳を満喫したかったこともあって、あまり利用されていなさそうな小屋を使用することにしました。(*´з`)
着いてまずビールを冷やします。笑
小屋周囲には水場がしっかりあるので水に困ることはなさそうです。
小屋の前は少し開けていて、テント程度なら張れ。
夕陽を撮りに永田岳へ再度行こう・・・と思っていましたが
ガスが湧いてきて生憎の空になってしまったので、小屋でゆっくりすることにします。(+o+)
小屋の中もなかなかに年期を感じます。
ですがこの日の宿泊は読み通り自分独り。ゆっくりと静かに休ませて貰います。(*‘∀‘)
陽が落ちる前にお湯を沸かして夕飯を頂きます。
鹿之沢小屋は窪地にあるのでよく冷え込むみたい。暖かいものが染みます。ペットボトル湯たんぽも作ってシュラフに入れて、陽が落ちると同時におやすみなさい。( ´O` ) ~.。o。゚
明日は長丁場、早起きして頑張ります!
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<登山データ>屋久島縦走1日目
標高 1936
登り 7時間46分
下り
登山口 淀川
高度上昇 938
距離 13.6
主なピーク 黒味岳(1831) 宮之浦岳(1936) 永田岳(1886)
備考 淀川登山口(1360) - 黒味岳(1831) - 宮之浦岳(1936) - 永田岳(1886) - 鹿之沢小屋(1550)
<支出>
朝食 160 おにぎり
昼食 160 おにぎり
交通費 6510 バス タクシー
観光 2000 入山協力金
宿泊 鹿之沢小屋
使用金額 8830