一歩前へ

ゴリ旅 酒好きのアラサーが自転車で日本を旅します。2019/04/22福岡発反時計回り

【旅203日目】屋久島縦走2日目 ~絶景の屋久島最深部と屋久杉~

11/10(日) 晴れ

 

おはようございます。鹿之沢小屋で5時過ぎに目覚ましをセット、一発で起きれました。

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小屋は夜中 "トトトトトッ" と何かが走り回る音で目が覚めましたが、寒くて眠れないなどということはなく、快適に過ごせました。走り回っていたヤツの正体は恐らくネズミちゃん。あらかじめ注意するように聞いていたのでバッグはしっかりとチャック、被害はありませんでした。笑 また、この辺はヒルも多いみたいなので通る時はライターを持つなど注意してください!

 

辺りはまだ真っ暗、ヘッドライトとランタンの灯を頼りに準備をして出発!かなり冷え込んでいるようで息は真っ白!

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注意深くピンクテープを探りながら、昨日歩いた道を登り返します。稜線に出るまでは道迷いはしなさそうですが、シャクナゲの根が沢山張っているので足を取られないように注意して登ります。

 

稜線に出ると空が白ずんできました。

ローソク

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永田岳に登って陽が登るのを待ちます。

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永田岳山頂から見た宮之浦岳

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いよいよ陽が登ってきました。

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"新しい朝が来た" という言葉って好きだな~。また1日頑張ろうと思えます。

 

横の峰も陽が当たり、赤く輝いてとても綺麗。

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動物や鳥の声もなく、時折流れる風の音と自分の息遣いのみが聞こえます。この時間この山域には自分しか居ません。山は誰のものでもないけど、この瞬間だけは自分のもの。この為に昨日は早めに切り上げて鹿之沢に残ったんだよな~。快晴で大満足!!

 

陽が登るとだいぶ辺りも暖かくなってきました。2日目の行程がカツカツなので、あまりゆっくりもしていられず出発します。

植生保護の為の木道です。

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夜かなり冷え込んだみたいで、一部凍っていました。

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こういった木は間違いなく滑るので、相当注意して歩きます。

 

振り返って永田岳を撮影。

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永田岳は見て良し、登って良しの素晴らしい山。今回の登山で一番好きになりました!

 

三叉路まで戻り縦走路へ復帰します。

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気持の良い稜線を歩いていきましょう!

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またまた振り返ってみたり。笑

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ゴソゴソ音がして、見たら登山道は自分以外にも利用者が居ました。

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ヤクシカ。全然逃げなくて可愛いな!

 

少し近づくとヤクシマザサのヤブの中に避けてくれます。

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エゾジカよりも小柄かな?可愛いなぁ~!!

 

登山道脇に祠を見つけました。

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昔から屋久島は山岳信仰の島で、それぞれの山の岩陰に祠があります。

 

標高を少しづつ落とし、樹林帯に入ってきました。岩に生えている杉の木。

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木の生命力には本当に驚かされます!

 

今度のお客はオスで、立派な角がありました!

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道路で出会ったらすぐに逃げる癖に、登山道だとなかなか図太い。笑

 

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子連れも居ました。

 

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ヤクサルも。

 

三叉路から二時間弱歩き、新高塚小屋に到着します。

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中はかなり綺麗、40-60人ほど泊まれるみたい。普通の1泊2日の縦走ルートではココが中心なので良く利用されます。繁忙期では入れない人も出るみたい。(+o+) 今日は9時過ぎに到着しましたが、もう宿泊者は出発した後でした。

 

大きな杉も見かけるようになってきました。

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高塚小屋

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3階建ての比較的新しい小屋です。ここから縄文杉までは10分程と、良い位置にあります。

 

そしていよいよ縄文杉とご対面。

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周囲16.4m、高さ25.3mにもなる日本一の大杉で、樹齢は2000年を越えます。保護の為デッキが整備され近づくことはできませんが、その大きさに圧倒されます。

 

屋久島の標高500m以上の山地に自生する杉のうち、樹齢1000年以上のものを "屋久" と呼びます。樹齢1000年未満のものは "小杉" 、屋久島で植林された杉を "地杉" と呼び、樹齢2000年を超えるものは神の力が宿っているとも言われています。屋久島の地盤は栄養の少ない花崗岩で、栄養を摂取できないことで成長速度が遅くなり、木目の詰まった丈夫な幹に育ちます。

 

ここから先は大株歩道として整備されているので、だいぶ歩きやすくなります。

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木のトンネルを潜って。

 

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屋久杉意外にも色々な種類の木が生えています。

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独特の赤い幹が目を引くヒメシャラ。

 

大王杉

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周囲11.1m、樹高24.7m。縄文杉が発見されるまでは最も大きな杉と言われていました。

 

大株歩道は樹林の中を歩くので眺望はあまりないですが、やはり神秘的で色々と目を引く発見があり楽しいです。

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倒れた木から新しい命が育っていたり。

 

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水場も本当に豊富で、水を沢山持ち歩かなくても良いのは助かります。

 

途中で歩道を外れ、自然観察路に入ってみます。

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ヤクザルに沢山出会うことができます。

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杉の木にも沢山の着生植物が居ます。

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切り株の中を潜ったり。

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アップダウンがあって少し大変ですが、誰も居なくて荒れる一歩手前の素敵な登山道でした。時間と体力に余裕があったら寄ってみると良いと思います。

 

ウィルソン株の手前に出てきます。

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1586年大阪城築城の為に切られたと言われる、周囲13.8mの大きな切株です。1914年にアメリカのWilson博士が海外に紹介し有名になり、この名前が付きました。

 

有名なハートを撮ろうと頑張りました。笑

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これが限界。なかなか難しいです・・・。( ᷇࿀ ᷆ )

切株の中は大人10人以上が余裕で入れるほど大きく、ビックリ!

 

翁杉

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空洞化していた幹の内部から腐敗が進み、自身の重みと着生植物の重さに耐えきれず、2010年9月に倒れてしまいました。倒れた当時のまま残されていて、現在残る大株は苔に覆われ、まさに翁の風格があります。

航海を司る神 "塩土翁(シオツチノオキナ)" や、ここから翁岳が見えることから名前が付いたそうです。

 

翁杉から10分程歩くと急に視界が開け、トロッコ道に出ます。

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以前は伐採した杉の運搬に、今は登山道やトイレの整備に利用されています。廃線とか好きなので歩きたかったところです。(*´▽`*)

 

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今までの登山道からしたら物凄く歩きやすくて、一気に進みます。

 

仁王杉

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ここにも道を挟んでもう一本杉(吽形)が立っていたのですが、2000年11月の台風で倒れてしまいました。今も残る杉は口を開いた阿形です。意外と近年倒れた屋久杉は多いみたい。こうやって倒れた木から新しい木が生えて森は更新されていくんだな~。

 

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楠川分かれからトロッコ道に別れを告げ、山道に入ります。

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ロッコなど出来る前は "平木" という板状に切った屋久杉を背負い、この道を通って白谷雲水峡、麓まで運んだそうです。普通に山道、ガッツリ登りもあるしなかなか終盤にコレはしんどかった・・・。昔の人は本当に凄いよな!

 

途中で太鼓岩に寄ります。

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岩の上が展望所になっていて、宮之浦岳などの奥岳が望める場所。

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ややガスってしまっていましたが、綺麗!雲水峡に行くのであればココまで足を延ばすのがお勧めです。

 

女神杉

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本当に色々な杉があります。

 

太鼓岩から戻り、辻峠でお昼にします。

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山と言えばカップラーメン!笑

 

峠を過ぎるとあとは概ね下り。楠川歩道を歩いていきます。

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次第に苔が増えてきました。

 

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途中で奉行杉コース(旧原生林コース)へ。

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この木橋が雰囲気あり過ぎて沢山撮ってしまった。笑

 

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奉行杉

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江戸時代、伐採を見回りに来た奉行がここで休んだことから名前が付いたらしいです。白谷雲水峡地区で最大の巨木で、根元付近にはびっしりと深い緑色した苔で覆われています。

 

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三本槍杉

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最後に弥生杉

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20数kmを歩き切り、白谷広場へ出て縦走終了!歩いたぞ~!!

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大好きな登山と屋久島人気の観光地を一気に回る、欲張りで豪華な縦走でした!2日間天気に恵まれ、本当に最高!!

観察路や太鼓岩、奉行杉コース、弥生杉と寄れる寄り道には全て行ったのでバス出発(16:10)の10分前の到着という、カツカツの時間になってしまったぜ。笑

 

・・・

 

バスを乗り継ぎとまり木へ戻ります。

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お手軽焼きそばを作ってカンパイ!

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一緒に泊まっている日本一周ライダーと2人、沢山飲みました。笑

 

屋久島で有名な芋焼酎 三岳。九州でもタマに売っていて、コレ大好きなんです。(*´з`)

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三岳とは黒味岳・宮之浦岳・永田岳を差し、パッケージにも描かれています。今回登ってきてさらに美味しく頂けます。( ゚Д゚)ウマー

流石に大概疲れたので、ブログや写真整理などほっぽらかしてお休みなさい。( ´O` ) ~.。o。゚

 

明日何するかは起きて身体と相談します。笑

 

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<登山データ>屋久島縦走2日目

標高 1886

登り

下り 9時間38分

下山口 白谷広場

高度上昇 910

距離 20.46

主なピーク 永田岳(1886)

備考 鹿之沢小屋(1550) - 永田岳(1886) - 縄文杉 - トロッコ道 - 楠川分かれ - 太鼓岩(1070) - 奉行杉コース - 白谷雲水峡 - 白谷広場(600)

<支出>
朝食 160 おにぎり

昼食 カップラーメン

夕食 やきそば

食料品 1031 焼きそば 豚肉 野菜 一幻ラーメン

酒 450 ビール

交通費 1060 バス

宿泊 800 とまり木

使用金額 3501