一歩前へ

ゴリ旅 酒好きのアラサーが自転車で日本を旅します。2019/04/22福岡発反時計回り

【旅200日目】西郷隆盛を生んだ薩摩藩の教育に感動

11/7(木) 晴れ

 

おはようございます。鹿児島市内、とくさん宅にお世話になっています。だいぶ疲れも溜まっていたようで昼前まで爆睡・・・。トイレにすら起きませんでした。笑 とくさんの仕事に合わせてなんとか起床し出発。鹿児島市内を見て回ります。それでは元気にいってみよー୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧

 

・・・

 

あまりイメージになかったけど、鹿児島も割とすぐ坂にぶつかります。

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中心地は平坦だけど、人が住んでいる地域は斜面。そしてなかなかに急です。(+o+) 自転車で生活するのは少し厳しそうな場所。行きは下り坂だから快適なんですけどね~。笑

 

南洲墓地 南洲神社

西南戦争で没した志士の名前が刻まれています。

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西南戦争は1877(明治10年)に起こった士族による武力反乱で、日本国内での最後の内戦になります。

西南戦争の事の興りは "明治六年の改変" に遡ります。1873(明治6)年に征韓論(国防的な観点および新政府を認めない李氏朝鮮を武力によって開国させる)を主張していた江藤新平板垣退助ら、そして遣韓諭(自らが使者として朝鮮に赴く)だった西郷隆盛留守政府と、岩倉使節団として欧米を視察しその差を実感、まず国力増強に主を置きたい大久保利通岩倉具視、木戸孝之らが衝突します。結果征韓論は達成されず、西郷隆盛を始め旧薩摩勢力の官僚・軍人約600名が職を辞するという事件です。そしてこの時下野した征韓論派によって各地で不平士族の乱や自由民権運動が起こって行き、西南戦争に繋がります。

結果政府軍が勝利、西郷隆盛は故郷鹿児島の城山で自決します。

 

南洲墓地の中心にある一際大きく整備されたお墓。

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西郷隆盛のお墓です。

 

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元々政府側に居て留学したり将来を有望視されていた沢山の若者が西郷の下に集い、命を落としてしまったのはいたたまれません。

鹿児島県内外で戦死した志士の遺骨を集め、計2023名が埋葬される南洲墓地として整備されます。雄大桜島を見ながら眠りについていました。

 

当時の乱は今思うと過激すぎるように思えるし、そういった反乱が起きない今の政治はある意味では凄い・・・と思いながら、行動できた昔の人を羨ましくも思います。(*´з`)

 

 

南洲神社へ。

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1880(明治13)年に南洲墓地の隣に参拝所が設けられ、1922(大正11)年に南洲神社として認定されます。

御神祭は西郷隆盛です。沖永良部島に隠遁していた時期があるのですが、その際のペンネームが "西郷南洲" だったことに由来します。西郷隆盛は調べると沢山の別名があり、そもそも "隆盛" も父の名前で、政府のミスで隆盛と記帳されたことに由来するそうです。笑

いつもであったら自分の欲望・願望を神社で発散させるのですが、ここでは国の為に行動した人々の冥福と感謝を祈らずにはいられませんでした。

 

南洲神社電灯

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大正2年に製造された高さ4.4m、鋳鉄製、六角形で花弁状の柱頭飾りなどの装飾を持つ味のある電灯です。島津藩が近代化を目指して興した旧集成館が作成した大切な遺構です。現代の装飾ある電灯も綺麗なものが沢山あるけど、やっぱりどことなく特別なオーラというかカッコイイんだよな~。不思議です。

 

麺歩 バガボンド

お昼を少し過ぎてしまいましたが、鹿児島で有名なラーメン屋へ!カツと迷ったのですが・・・麺なお腹でした。(*´з`)

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炙りチャーシューつけ麺 大盛(600g)

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魚介系のやや甘みあるスープにツルツルしこしこ太麺がマッチ、とても食べやすい!チャーシューも厚みが凄くて食べごたえがあります。美味しい!ただ、チャーシューも甘い味付けなので後半飽き気味に・・・残念だな~と思っていたところに目についたスパイ酢!酢に山椒の薬味などが加えられたピリっとしまった液体で、これを少し混ぜると一気に味変。美味しかったです!( ゚Д゚)ウマー

 

鹿児島市維新ふるさと館

お腹もイッパイ、明治維新についてのお勉強!近代の出来事なので色々資料や遺構が残っていて見て回るのが大変だ。笑

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大河ドラマ篤姫が少し前に放送され、その時の衣装が展示されてありました。

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天璋院篤姫は1835(天保6)年に今和泉島津家第5代当主忠剛の第4子として生まれました。今和泉島津家は島津宗家の血統を保持し、藩主を補佐する為に生まれた創設されました。1853(嘉永6)年に島津家第28代当主斉彬の養子となり、1856(安政)3年に第13代将軍徳川家定と結婚しました。幕末の動乱期には実家の島津家は将軍の敵となりましたが、新政府に徳川本家の存続を働きかけるなど、徳川家のために尽くしました

島津家鎌倉時代来明治に至るまで続く名家中の名家で、 "島津に暗君なし" と言われるほど、薩摩は優れた君主に恵まれました。また、第11代将軍徳川家斉(いえなり)の正室・茂姫とともに、外様大名で唯一将軍正室を出した大名でもあります。

 

蝦夷地開拓のことも。

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屯田兵などの北海道開拓にも薩摩藩士は多いに関与・活躍していたようです。網走では知り得なかったこと、意外とこんなところで学ぶなんて面白いです。

 

有名な福沢諭吉の学問ノススメ。

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"天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり" とういう有名な冒頭分、まさかこんなところで実物を初めて見ました。誤って解釈されがちですが、続く文章も読むと最終的には "人は生まれながらにして平等だが、何故賢者と愚者がいるのか。勉強し必要な知識を学びなさい。" という意味になります。昔の学校制度は飛び級もあったし、こんなことを小学校で教えていたなんて。今の教育は型にハメた、ある意味定型的で良い面もあると思いますが、当時の人が見たらなんと言うのだろうか。

 

郷中教育(ごうちゅうきょういく)

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薩摩では城下の居住区をいくつかの区域に分け、区域の1つ1つを "郷" と呼び、その区域毎に子弟の教育を行っていました。薩摩の青少年を①小稚児(6-10歳) ②長稚児(11-15歳) ③二才(15-25歳)に分け、年長者が責任もって下の者を教育しました。

郷中教育の基本精神

 ・武士道の義を実践せよ

 ・心身を鍛錬せよ

 ・嘘を言うな

 ・負けるな

 ・弱い者いじめをするな

 ・質実剛健たれ

 

"議を言うな(つべこべ小賢しい理屈を言わず、先輩の言うことには従え)" と厳しく指導されていました。

下加治屋町郷中は70数軒の小さな郷でしたがその教育が素晴らしく、西郷隆盛西郷従道大久保利通東郷平八郎大山巌村田新八など、多くの逸材を生み出しました。

全て当時の教育が素晴らしいとは勿論言えないけれど、現代社会においても一部見習うべきところもあるのでは・・・なんて思ってしまいます。(*´з`)

 

明治維新が何故薩摩で興ったか、その人物なども含めて詳しく解説してありました。シアターでは劇もあってとても見応えあります。300円で入れるのですが、それ以上の価値は十分にあるので是非行って欲しい場所でした。2時間半以上、閉館時間まで居てしまった。それでも見たりないくらい。( ᷇࿀ ᷆ )

 

・・・

 

西郷隆盛の生家跡

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西郷隆盛

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城山にある西郷隆盛が自決した祠

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市内の西郷隆盛縁の地を色々と見て回り、家に戻りました。なんとなく、西郷どんが色々な人に惹かれるのがわかる気がしました。

 

・・・

 

夜はとくさんの家でまた飲みながら夕食。

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パパっと残り物で美味しいご飯を作ってくれました。調理師免許持っているし凄い!ご馳走様です。

明日は早朝に出発する予定なので早めに切り上げておやすみなさい。( ´O` ) ~.。o。゚

 

屋久島へ行きます。楽しみだった地の一つ!ワクワクです。

 

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<データ>

出発地 鹿児島友人宅

到着地 鹿児島友人宅

走行距離 7.23

総走行距離 10709.81

平均速度 12.7

最高速度 22.9

獲得標高 25

<支出>

朝食 ちゃんぽん麺

昼食 1000 麺歩 バガボンド 炙りチャーシューつけ麺大盛

夕食 あんかけちゃんぽん

観光 900 御朱印(500) 鹿児島市維新ふるさと館(300) ステッカー(100)宿泊 鹿児島友人宅

使用金額 1900