【旅162日目】海賊と山・自転車の神様、無人島キャンプへ!
9/30(月) 曇り一時晴れ
おはようございます。
道路から近いのでややうるさかったですが、雨に打たれる心配もなく安心して寝ることができました。
今日は尾道を観光して、自転車で通ることを楽しみにしていたしまなみ街道へ行きます。それでは元気にいってみよー୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧
坂と歴史の街 尾道
10kmほどで尾道に到着。坂や階段が多いので、自転車を停めてみて回ることにします。
古い町並みの商店街が残っており、その中を元気に学生が自転車を漕いで通って行きます。
朝から階段をゆっくり登っていきます。
だいぶ上がってきました。
1388年に建てられた天寧寺の三重塔です。尾道は戦火を免れた為、古い神社仏閣が沢山残っていて "西の京都" などと言われているそうです。
展望台に到着。
尾道と向島。これから渡って行く因島や、天気が良ければ今治までも通せるそうです。しかし、こんな狭いところを船が往来しています。凄い。
売店の前で鳴いていた猫。お店に入らないのが健気で可愛い。(*´з`)
千光寺という有名なお寺に行きます。
尾道港を一望する大宝山の中腹にあり、806(大同元)年、弘法大師の開基と伝えられています。珍しい舞台造りの本堂(貞享3年・1686年)は別名 "赤堂" と呼ばれています。
ここからの景色、展望台より素晴らしいです。尾道港を往来する船に山陽本線、飛行機・・・住職の奥さんと色々とお話させて貰っておっしゃっていましたが、全く飽きがきません。坂の多い尾道は住むと不便な面もあるでしょうが、とても美しい所です。
展望台直下までロープウェイも通っています。
ですが、素晴らしい小道や歩いていないとできない発見も沢山あるので、是非歩いて欲しいところです。
岩の上の玉は玉の岩といい、夜は光を反射して尾道を照らしていたそうです。それが盗まれてしまい、尾道の海に落とされたそう。それでこの一帯を玉の浦というそう。今は変わりの灯が取り付けられています。(*´з`)
ん、石鎚山!?
四国愛媛にある名峰で西日本最高峰、勿論日本100名山に選ばれている山です。
千光寺の鎮守は熊野権現と石鎚蔵王権現です。千光寺本堂裏には石の鳥居があり大正時代から石鎚蔵王権現が奉られていました。神仏集合時代の名残なのでしょう。天気が良いとこの地から四国の山並み、石鎚山が望めるそうで、交通の悪い昔はその山々を見て思いを馳せたそう。そこで、この地でもお詣りできるよう石鎚蔵王権現がお祀りされるようになったとお聞きしました。
鎖場は石鎚山登山のハイライトで、石鎚山にも試しの鎖から3の鎖まで、計4か所の山場があります。それを模して取り付けたのでしょう。
登り切りお詣りします。一度石鎚山には登ったことがありますが、山行も楽しいし景色も素晴らしいので是非また登りたいです。(*´з`)
ゆっくりと坂を下って行きます。楽しい小道が沢山!
猫の小道へ。
作家の園山春二先生が福石猫を1998年よりこの路地に置きはじめ、この愛称で呼ばれるようになりました。また周辺には空き家を再生した隠れ家的なお店が沢山あって、歩いていてとても楽しいです。
猫の小道を抜けたとこりで神社へ辿り着きます。
巴神社
こちら、昔は千光寺と同じようにお祀りされてましたが、神仏分離で別々になったそうです。
尾道は映画の街とも言われています。
御袖天満宮
菅原道真公をお祀りした神社です。
この階段が立派。
大きな一枚の岩が積み重ねられて作られています。昔は豪商が多く、お金があったそうです。ここで "転校生" という映画のワンカットが撮影されて人気になったそうです。
天満宮なので牛さんも居ました。
猫が多い街としても有名。沢山の猫が日陰で休んでいました。
尾道ラーメン 丸ぼし
お昼前にお腹が空いたので、尾道ラーメンを食べに行きます。
朱華園というお店が有名なのですが、ここ数カ月お休みみたい・・・。代わりに探して辿り着いたお店です。
チャーシュー麺大盛を注文!
魚介系のスープに背脂が入っていて、やや臭みも。それがしっかりパンチになっていて美味しい!麺は中太の縮れ麺でしっかりスープが絡みます。チャーシューの花も咲いていてボリュームたっぷり!意外と値段もお手頃で美味しかったです。( ゚Д゚)ウマー
・・・
ずっと橋で行けるのかと思っていたのですが、最初は船で渡ります。
(橋も渡れますが、安全の面から公式の推奨は船です)
自転車は110円。船に乗ってからおじちゃんに支払います。
ほんの100mほど、数分で向島に到着します。
バイバイ尾道!
遠くに千光寺も。本当に山肌にへばり付くように街が形成されているのがわかります。本当に良いところだったな~。
自転車で最初に渡る橋
因島大橋(1270m)。でかいな~!
サイクリングロードにはずっとブルーラインが引いてあって、所々看板もあるので、注意して進めばまず迷うことはありません。
橋を渡るには上に行かなくてはいけない・・・ということで登坂です。斜度は3%ほど、だいたいどこも1kmほどだらだらと続きます。しんどくはないけど橋を渡る度にアップダウンがあるので意外と足を削られます。( ;∀;)
因島大橋だけは高速道路の下を通りました。
因島は色々と面白い島なので、ブルーラインを外れて散策します。
因島水軍城
日本最大の海賊と言われた村上水軍、その因島城を復元したもので、資料館になっています。
1377(天授3)年、南朝方の天皇である長慶天皇の命で信濃国の北畠顕成が瀬戸内に入り、村上氏の家督を継ぐことで村上師清と改名します。当時因島を支配していた北朝方の今岡通任を破り、因島を手に入れます。3人の嫡子を能島、来島、因島に配し、村上三家が生まれます。1434年、室町幕府から海の治安維持を命じられ制海権を与えられます。海上に関所を設け航行する船から税金を取れるようになりました。海外貿易も率先して行い、行商としての側面も持っていました。
海賊と言われると "奪う" というイメージが強いですが、決してそんなことはなかったそうです。潮流の激しい瀬戸内海の案内を行ったり、他の海賊から護ったりし、安全と秩序を保証しました。
会議の様子。
元々祖を同一にしており、固い絆で結ばれていたと言います。
資料館の中へ。
兜はまた独特な形・・・。
水軍のことはある程度勉強できましたが、残っている資料などは少な目でやや残念でした。( ᷇࿀ ᷆ )
村上水軍の墓地
どれが誰の墓かはわからないそうです。
ポルノグラフティーとはっさくん。
凄いファンという訳ではないですが、中学の時良く聞いていました。因島出身だったんですね!
プラザオカノ
岡野さんの生家で、今は叔父さんがされているそうです。あふれ出るポルノプッシュが凄かった。笑
大山神社 自転車神社
偶然面白い神社があると聞いたので行ってみます。
宝亀4(773)年創立の古社です。主祭神は伊予国大三島の大山祇神社よりご分霊を勧請し、大山積大神(おおやまづみのおおかみ)で、山や建築の神とされています。因島村上水軍の守護神として崇敬されていました。
摂社として自転車神社があります。
御祭神は和多志大神(わたしのおおかみ)です。大山積大神のことを言うこともあるみたいですが、、、巫女さんの話によると交通の神様で、境内にサイクリスト向けのおもてなしなどを設置したところ、自転車神社と言われるようになり、平成27年に自転車神社と名乗るようになったそうです。日本でココだけでしょうか?当日たまたま知って凄く気になったので寄ってしまいました。(*´з`)
御朱印帳も凄く可愛い!
即決で頂いてしまった・・・。笑
自転車乗っているとしまなみ街道は夢の場所ですし、ブルーラインから少し外れますが自転車神社にも是非寄りたいですね!
冷たい麦茶とタオルのお接待を受けていると・・・ん!?
チャリダー発見!久しぶりです・・・がtwitterで繋がっている道琉くん(@tokyoloopline)でした。意外に世界は狭いなぁ。自分で日本全国にチェックポイントを設定し、県道のある島は全て行く凄いチャリダーでした!穏やかで優しい人なのにやることえげつない・・・。少しですが一緒に走ることになりました。
・・・
生口橋(790m)
ここから先の橋は高速の横を通ります。柵もあるので特に恐怖感なく通ることができます。
橋を下りた所で道琉くんとはお別れ。方向が一緒なのでまたどこかで出会うかも。いつかまた!(*´ω`)
多々羅大橋(1480m)
橋の中間で愛媛県に突入します。
広島はまた戻るかな!そして久しぶり愛媛!昔仕事で居て、大好きな県です。そこを走るのはとても楽しみ。(*´з`)
やっぱりここには行っておきたいですよね!
サイクリストの聖地碑
サイクリングに来ていた2人組の方に撮っていただきました。友人二人でツーリングを楽しまれていて、これまでも色々と行ってるみたい!凄く仲良さそうで羨ましいな~。仕事の休日とかに一緒に宿泊でツーリングに行けるって良いリフレッシュにもなりそうで素敵。onとoffを使い分けられているって良いな!お互い楽しみましょう。(*´▽`*)
伊豫國一之宮 大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)
ここ瀬戸内海の小さな島、大三島に一之宮があるのです。そしてここはとてもご参拝したかった神社!往復13km、峠を一つ越えますけど頑張って行きます。
今日は色々出会いもあり遅くなってしまい、17時ギリギリに飛び込みます。
御祭神は大山祇神(おおやまづみのかみ)で、天照大神の兄神にあたります。そして山の神々の祖神です。富士山の神である木花開耶姫(このはなのさくやびめ)の父にあたり、天孫降臨の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の妻にあたる物凄く偉い神様!自分は登山をするので是非お詣りしておきたかった神様です。地神・海神兼備の大神として日本の国土全体を守護し給う神とし、古代より日本総鎮守と尊称されました。全国の山祇神社、三島神社の総本社として歴代の朝廷や武将から尊崇を集めました。多くの武将が武具を奉納して武運長久を祈ったため、国宝・重要文化財の指定をうけた日本の甲冑の約4割がこの神社に集まっているそうです。
大三島は昔は御島(神の島)ともいわれた神聖な地で、そこから三島⇒大三島となりました。
樹齢2600年と言われる大楠。
樹齢3000年、日本最古の楠である "雨乞いの楠" です。
境内にある楠はどれもとても大きく重厚な存在感を持っていて、守られている感覚が凄かったです。
時間ギリギリだったのでしっかり見て回れなかったのが悔やまれますが、参拝できてよかった!
・・・
来た峠を再び登りブルーラインに復帰します。分かっている坂道を再度通るのは辛い・・・。
汗だくになりながら大三島橋(328m)を渡ります。
しなまみ海道で最初に作られた橋です。
歩道も凄く広い!人の住んでいる島々を繋いでいるので歩道の整備も必要であったと思いますが、色々なバイパスを見ていると20年前の当時から歩行者・自転車・原付のことを考えて橋をかけた人は偉いと思います。
この橋を渡ると伯方島へ。 "ハ・カ・タ・ノ・塩" で有名な島です。小さいころずっと福岡の博多だと思っていた人は自分もですけど多いはず・・・。
そんな伯方島は通り過ぎて・・・伯方・大島大橋(1165m)へ。すっかり遅くなってしまった。
橋に登る自転車専用道路は街灯が全くなくて真っ暗・・・。少し急いで自転車を飛ばします。
この橋の途中にある見近島へ。この島は無人島なのですが、無料キャンプ場があります。そしてそこには徒歩・自転車・原付で来ないと降りれないようになっています。すなわち旅人の聖地的なキャンプ場なんです。
暗い中パパッとテントを建てて久しぶりの自炊をします。
月末なので少しリッチにいってしまいます。笑
キャンプ場から橋を見上げながらビールを飲んでいると、チャリダーがやってきました。岡山からしまなみ海道を旅している人で、年下だけど狩猟免許を持っていたり色々面白い人で、話していて楽しかった。(*´ω`)
曇り予報でしたが星も結構見えて、撮影して遊んでおやすみなさい。( ´O` ) ~.。o。゚
今後の経路は色々と考えましたが、とりあえず松山に向かおうと思います。台風も来ているので少し体制を整え四国一周スタートの予定です。
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<データ>
出発地 ヤマダ電機テンクランド福山西店 7:40
到着地 見近島キャンプ場 18:20
走行距離 73.09
総走行距離 8727.44
平均速度 18.3
最高速度 45
獲得標高 1057
<支出>
朝食 パン
昼食 880 丸ぼし チャーシュー麺大盛
夕食 焼きそば
飲料 158 カルピスソーダ
食料品 385 豆腐 豚肉 焼きそば うどん 野菜 もやし
酒 407 ビール
観光 2710 御朱印(自転車神社300 大山積神社300) 御朱印帳1800 因島水軍資料館310
宿泊 見近島キャンプ場
使用金額 4650